2015年12月15日
国連大学協力会は、国連大学の大学院生のための企業見学バスツアーを毎年秋に実施しています。
今回は、国連大学協力会のjfScholarship特別賛助会員として国連大学協力会並びに国連大学へ多大なご支援を頂いている住友化学株式会社の筑波開発研究所と、国立研究開発法人産業技術総合研究所を訪問しました。
住友化学株式会社筑波開発研究所では、同社が現在開発に力を入れている、有機薄膜太陽電池と高分子有機ELについてのプレゼンテーションがあり、次世代のエネルギー技術に学生たちは皆身を乗り出して研究者の方々のお話に聞き入っていました。その後見学した展示ブースでは、アフリカを中心に現在80か国以上で使用されている防虫剤処理蚊帳「オリセット®ネット」について説明をうけ、学生たちはその役割の大きさや安全性の高さなどに高い関心を寄せていました。研究所の見学が終わった後の食事会でも興奮冷めやらぬ様子で、研究者の方々を囲んでは熱心に質問をしていました。
午後に訪問した国立研究開発法人産業技術総合研究所では、最先端技術の研究成果が展示されているサイエンス・スクエアと地質標本館を見学しました。世界一の癒し効果があるとしてギネスブックにも紹介されているアザラシ型ロボット「パロ」とのふれあいができるブースでは、学生たちはロボット・セラピーの効用とその研究の奥深さに熱心に耳を傾けていました。
いずれの研究所においても、現場の研究者の方々から直接お話を伺うことで、その熱意に触れ、参加者にとって忘れがたい一日となりました。